7 催事 肌感で楽しむ

浜名湖花博を観て回る

べストは「タイの家」 超満員でも花はいい

(浜名湖ガーデンパーク)

 訪れたのは6か月の会期の最終日だった。超満員の中を歩いた。

<▲パンフから>

 まず園芸館を観て、江戸時代の園芸大国ぶりに驚いた。江戸は園芸の街でもあり、それにふさわしいシステムを持っていた。水処理や水運が精緻に作られていたことは知っていたが、当時の江戸っ子は花も大好きだったとは。

 その次の「マネの庭」はいまひとつ。睡蓮の池の再現よりも、やはりフランスで本物を観たい感じがした。

 ベストは「タイの家」だった。あの国独特の高床式の民家がていねいに建ててあって「金賞」。タイに3年暮らしたぼくとしてはちょっぴり誇らしかった。タイでいま建てられている家は、もはやあのままの形ではないけれど、チーク材の家具や建具はタイそのものだった。

 それにしても花はいいなあ。嫌いな人はいない。人が多くても差し支えない。愛知万博のテーマは「自然の叡智」「環境」。頭でっかちな印象なので、入場者に窮屈に思われなきゃいいけれど。

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