9 名古屋 地元を旅する

なばなの里

「どうだ文句ある?」 作り手の本気びんびん 

(三重県桑名市長島町)

 この著名な観光施設を2017年元旦の夕方、初めて訪れた。家族と一緒に、名物のイルミネーションとベゴニアガーデンをじっくりと観た。

(▲会場でもらったパンフレット)

 驚いた。まいった。経営会社が「本気」になって作り込んでいることがびんびんと伝わってきたからだ。入場料の2100円は高くない。

 ベゴニアガーデンは、花の数と種類、色合いの見事さに圧倒的された。入り口と出口には、おおっと驚く仕掛けもある。ゴミがひとつも落ちておらず、管理もしっかりしている。手間も費用も掛かけている、と思わせる。

 イルミネーションのトンネル『青の世界』と、特別ショー『アルプスの少女ハイジ』も、観る前のぼくの想像のはるか先へと導いてくれた。「全国イルミネーションランキング3年連続1位」はわかる気がした。

 この「本気」は、2年前に感じた「シンガポールのらしさ」と同類の気がする。建築やイベントの経営者と作り手が、その資金とノウハウのすべてを注ぎこんだ上で「どうだい、こんなの観たことがないだろ? 文句ある?」と訪問客に問うている。集客施設はこれがないと客がこない時代なのだろう。

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