団野誠ブログ「晴球雨読」案内

ゴルフと本 ときどき 映画と街歩き

　書くこととゴルフが大好きな団野誠が、新聞社を68歳で退職した後の2020年11月に始めた実名ブログサイトです。50歳から退職するまで17年間、趣味のゴルフや読書について個人的に書きためた文章530本を収録して始めました。
　退職後は自称「ブロゴルファー BLOG+GOLFER」として、体験記を10日に1本のペースで加えています。ゴルフと本が中心ですが、ときどきは映画や街歩きの印象記も加えています。フロントページのロゴはそんな思いを込めて自作しました。

■開設の目的

　42年勤めた新聞社を退職したのに際し、紙面掲載を前提とせずに書きためた文章を整理しひと区切りとしたいと思いました。

　今後の人生航路では書くこととゴルフを真ん中にすえ体験を綴っていきたい。このサイトが励みになり、いつでも戻ってこられる「母艦」になればうれしい。

　デジタルやネットの深化についていきたいので、できることは自力でやりました。サーバーのレンタル、独自ドメインの取得、管理ソフトWordPressの導入、530本の記事のデジタル化と見出し付加、写真撮影などです。ロゴも自作です。退職後の5か月を要しましたが、とても楽しい時間でした。

■3つの原則

　このサイトを開設した時、文章をネット上で公開するにはいくつもの選択肢があると知りました。ぼくが原則にしたのは次の3点でした。

<1> 実名

　公開文章はすべて「実名」にしました。書いたことには全責任を負う覚悟を示すためです。匿名投稿は中身が薄くなり、誹謗中傷にもつながりやすいと。現役を退いた無職の68歳、実名によって失うものはありません。

<2>サイトは戸建て

　既存のプラットフォームを利用するのが、もっとも簡単で費用も少ないと知っていました。テナントビルに入居する感じ。ネットからの誘導には役立つかもしれませんが、デザインに自由度が少なく、広告と連動しているのも嫌でした。
　そこで独自にサーバーを借り、管理ソフトも自費で導入しました。一戸建てのイメージです。立ち上げにお金も時間もかかり、サイトからの誘導も不利なのは承知してました。こだわりは閲読者数ではなく、デザインの自由度にありました。

<3>広告は連動させず

　SNSプラットフォームには投稿に広告を連動させる機能がついています。アクセス数に応じて広告収入も増えます。いわゆるアテンション・エコノミー。ぼくが導入したソフトにもついていましたが、すべて外しました。アクセスや「いいね」の数を増やしたくて、投稿の対象や文章に”受け狙い”が入るのを避けたかったからです。

■3つのコンセプト

<1>読まずに死ねるか

　内藤陳の冒険小説ガイド『読まずに死ねるか!』(集英社、1983年、写真③)から拝借した。エンタメ系小説のぼくの教科書になった。こんな面白がり方や書評もありなんだと。

<2>観ずに逝(い)けるか

　これは僕の造語。観ていない映画や街・建物、プレーを夢見るゴルフコースは世界各国に山ほどある。それらはきっとぼくを待っている。

<3>お楽しみはこれからだ

　和田誠の映画ガイド『お楽しみはこれからだ』(文藝春秋、1975年、写真④)から拝借した。学生時代からのバイブル。台詞を含む恐るべき記憶力と粋なイラストとこなれた文章によって「アフターショーの愉しみ」を教えてもらった。

■「晴球雨読」と「ブロゴルファー」

「耕」を「球」に　　

　このサイトにつけた「晴球雨読」は言うまでもなく、隠居や定年退職後の暮らしの理想像とされてきた「晴耕雨読」をもじった造語です。ぼくの実家は農家だったので「耕」にも興味はあるのですが、ゴルフ熱の方がうんと高いので「球」に変えました。同じことを考えている人はすでに何人かいらして、ネット上で見かけます。

「プ」を「ブ」に　　

　「ブロゴルファー」も「ブログ」と「ゴルファー」をくっつけた造語です。書くこととゴルフへの決意を込めました。「プロ」と読まれてしまう恐れも加味した上で、ウイットと冗談を込めたつもりです。ぼくが調べた範囲では、こちらはまだネット上でも見かけません。

種別も「9ホール」に　

　それぞれの文章を9つのカテゴリーに分け、カテゴリーに1～9の番号を割り当てました。そう、ゴルフコースの1番ホールからスタートし9番ホールを経てクラブハウスに戻ってくる形を投影しています。これもお遊びです。

■収録はすべて私的な文章と写真

　開設時に収録した530本を含めて、すべて団野が50歳だった2003年以降に書いた私的な文章です。したがって内容も含めて文責はすべて筆者にあります。

メモ帖『爛熟は我に在り』12冊

　開設時の記事の大半はメモ帖「爛熟は我に在り」に万年筆で書き溜めておいたもの(写真⑤)。サイト収録にあたりデジタル化しました。日付はもとの執筆日ですが、内容はデジタル化時点で点検し一部に修正や加筆をしています。

　本と映画の文章はネタバレにはならないよう気を配りました。仮に結末に言及するにしても、作品の価値を落とさないようにしたつもりです。もし配慮が行き届かない部分があればご容赦ください。

写真は原則として自分が撮影

　ゴルフのプレー写真は第三者にお願いしたものです。いずれも経過を明示しました。サイトロゴ(写真①)の左のゴルフ写真は、名古屋ゴルフ倶楽部和合コース10番ホールでの私のティーショットをO氏が撮影してくださいました。

書籍は原則として自己所有本を撮影　　

　著作権上の問題が残っている可能性がありますが、自分で購入した本を自分で撮影し自分の非営利サイトで使用するのであれば、常識上問題はないと判断しました。疑問があればご指摘ください。ごく一部の書籍は本棚には見つからず、愛知県図書館で借りて撮影しました。

映画評の画像はパンフや公式HPから　

　映画館でもらったパンフをもっとも多く使っています。ネット上の公式HPのスクリーンショットもあります。AmazonやNetflixに対価を払って観た映画は、画面のスクショも使っています。このサイトを立ち上げる前の作品では、手持ちのDVD、関連本、近くのシネコンの待合室の風景も使っています。

■新聞記事と公開の場の発言について

　新聞社に勤めているときに何らかの形で公開した文章や、公開を前提とした文章や発言については、取り扱いは以下を原則としました。

<新聞記事はすべて除外>

・紙面掲載された記事は除外しました。
　たとえ署名記事であっても「私的な文章」ではないためです。取材には会社経費がかかっていますし、デスクと校閲部が目を通しています。
　ただし固定ページの「プロフィール」には、私がしてきた報道業務の一端を見てもらうため、切り抜いた記事の写真を5枚、添付しています。
・社内会議や社内報のために書いた文章も外しました。
・職務上知り得た極秘情報、第三者の個人情報も外しました。

<公開の場での発言は説明つけて収録>

・公開シンポジウムでの個人的発言や準備メモは収容しました。
・外部理事をしていた団体への寄稿、番組審議会への参加書面もアップしました。
・大学同窓会や私的異業種交流会に寄せた文章、講演の手元メモも公開しました。