5 映画 銀幕に酔う

仏映画『8人の女たち』

なんでもありの群像 これぞエスプリと人生?

 (フランソワ・オゾン監督、日本公開2002年)

 ほとんど予備知識がないまま、妻に誘われて栄のパルコで観た。驚いた。面白かった。フランスを感じた。エスプリと人生。ハリウッドのバイオレンス、軽薄、映像優先とは逆の世界である。

 それにしても、この映画の監督と脚本家は、なんというシニカルな女性観の持ち主であろう。

  • 主人公のドヌープは不倫、その母は夫を毒殺
  • 妹は心臓病でひねくれていて、長女は未婚の母
  • 夫の妹は売春婦でレズの血もある
  • 召使の黒人はレズで、若い召使は5年越しの夫の愛人
  • 次女は「夫の死」を仕組んで家族の秘密と本音を暴き出す!

 途中の踊りと音楽にもまいった。あのドヌープが踊って、歌うなんて…。これくらいの設定はフランスでは当たり前のことなのだろうか。

 当たり前なら映画にはならない。心のどこかで、ありうるぞ、こうなってみたい、という感じがあるから映画になっているのだろう。

 観客は30-40人、8割以上が女性だった。

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