9 名古屋 地元を旅する

世界遺産・白川郷

屋根裏の空間に懐かしい故郷のかおり

 ( 岐阜県 ・白川郷)

 初春のすばらしい小春日和の日に、旧友夫婦とぼくらの2組で訪れた。

 予想以上に合掌の家が多く残されていて、かつ健全な観光地だった。残雪があちこちに残る中で、茅葺の屋根が落ち着いて見えた。

 うち2軒(和田家、長瀬家)では内部も見せてもらった。2階と3階の空間は、ぼくの舞鶴・与保呂の実家の2階を思い出させた。懐かしい故郷のかほり。すすけた梁、床、柱。日々の営みがすりこまれた用具類もたくさん。そこには長い暮らしの積み重ねがある。

 昼ご飯にいただいた飛騨牛の膳もおいしかった。

 最後に近くの高台から郷を見た。節目ごとに新聞の一面写真や週刊誌のグラビア、旅行ガイドに出る絶好のアングルである。いちど見ると二度と忘れないであろう見事な構図。時を超えた伝統の重なりがそのまま形になっていた。

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