骨太のモダニズム 大卒の夜にパリへ
( 東京ステーションギャラリー )
生誕100年の回顧展である。
京都会館、東京文化会館、紀伊国屋ビル、東京海上ビルなど、ぼくでもよく知っている著名建物の図面と模型をたっぷりと楽しむことができた。当時のデッサンも残っていて、こちらも魅力を放っていた。
骨太なモダニズムを感じる。軽さやシャープさも求める現在のモダニズムからは少し古くさく見えるだろうけど。
パネル展示の年譜を追っていたら、東京大学建築学科を卒業した夜に出発してシベリア経由でパリへ行った、という説明があった。当時は昭和3年、渡仏後の勉強先はル・コルビジェだった。
そうしたことを許してくれる裕福な家だったことも知り「やっぱりなあ、なるほどなあ」と、妙なところでまた納得してしまった。
長男と一緒に観た。このあと向かい側の新丸ビルでイタリア料理を食べ、再び東京ステーションホテルのバー「OAK」で水割りを飲んだ。就職決定を祝って。