「成仏」してもこの活力 前向きがまぶしい
(集英社文庫、初刊は2004年11月)
ことし2月に文庫が出て、すでに6刷。そこに惹かれて読んだ。
この筆者についてのぼくのイメージは、ギラギラしていて自信にあふれているマッキンゼーの男、というものだった。
この本で筆者は、そうしたイメージを認めつつも、1995年、彼が52歳のときの東京都知事選に出馬して青島幸男に完敗したことによって「成仏」した、と告白しているところがすごく面白い。
それでもいまも、スポーツに音楽(クラリネット)に旅にと、多趣味に暮らしている。兼好法師が「体、心強き人とつきあうのはやめろ」と忠告しているのを何度も思い出した。成仏したといいつつ、なお尽きないエネルギー、前向きな姿勢がぼくにはまぶしい。
この本を書いた時点で筆者は61歳。ぼくはいま57歳。心に残るメッセージは多い。ぼくが考えるべきこと、すぐに行動に移すことは多いぞ。
- やりたいことは先に延ばすな、いますぐに始めよ
- やりたいことを10以上数えることができるか。半分はアウトドア、半分はインドアで
- 人生をリセットし、バランスシートを作れ