世界1タワーと砂嵐 圧巻のドバイロケ
(ブラッド・フォード監督、2011年12月、MOVIX)
シリーズ第4作。ハリウッド映画の醍醐味とトム・クルーズの超人ぶりをまた十分に味わえた。ブルガリアから始まりモスクワ、ドバイ、インドへと舞台が移り、それぞれの街の様子を楽しめるのもよかった。
その中でも、ぼくのお目当てはドバイのブルジュ・ハリファだった。高さ828m、世界1の超高層タワーだ。本体の高さは636mあるから、階高4mだと160階建てになる。映画の前宣伝もこのタワーを前面に出していた。
このビル、建設中は「ブルジュ・ドバイ」の名だったが、開発者が資金難に陥り、追加資金を出した資産家ハリファの名に変わった。この人はなんと隣国アブダビの首長。ドバイとアブダビは、アラブ首長国連邦(UAE)に属する7つの首長国のふたつだが、当然ライバル心もからんでいるだろう。
そんな経過は映画ではどうでもよかったらしい。このタワーを使った大仕掛けのロケと、砂嵐をからませた特撮シーンは圧巻だった。