7 催事 肌感で楽しむ

どまつりセミファイナルステージ

8月最後の日曜日 久屋に晴れ舞台

 (2019年8月25日夜、久屋大通り公園)

 にっぽんど真ん中まつりのセミファイナルステージを、久屋大通公園特設席で妻と観た。「名古屋・栄の8月最後の日曜日の夜」というわかりやすい設定の特別な舞台である。チケットはネットで買った。

 3年前にもおなじ場所で「ファイナル」を観ていた。久屋大通公園は戦後復興でできた市民の財産なのに、名古屋市民は使いこなせてこなかった。しかしこのステージと演舞を観て、久屋公園の究極の姿を見た気がしてうれしくなり愛知建築士会誌への寄稿文のラストに書いたのを覚えている。

 ことしは、バスターミナル跡地にできる広場もど真ん中まつりに使いたいという話があり、あらためてステージを観たいと思った。

 この夜のセミファイナルでは、市内各所のステージで2位になった10組が4分ずつの演舞を繰り広げた。一定の条件の下でそれぞれが演出やチームワークやダンスの切れを競う。その熱はこちらにも伝わってきた。趣向や工夫、ダンスの質などをぼくなりに吟味、採点しながら見入った。

 ただ半分の組が終わったころから、少しずつ飽きてきてしまった。パターンが大枠から出ないためか、どれも同じに見えてくるのだ。

 いわゆる「よさこいソーラン」式の演舞というのは、どこも同じかもしれないけれど、ステージより路上のほうが向いているかもしれない。固定席に座って、同じ角度から何組も眺めて楽しいものではない気がしてきた。

 人であふれた道路のわきから、彼らと同じ目の高さで、しかもすぐ近くから汗と熱を感じつつ、同化しながら見つめる―。そのほうがはるかに、どまつりにも街にもふさわしいかもしれない。

 指定席には1時間半ほどいて、広場から道路をはさんですぐ東の寿司屋さんに移動した。どんどんという太鼓と演舞の掛け声が、店の玄関ドアの向こうから聞こえていた。夏休み最後の日曜日の思い出。隣り合わせたご夫妻とまたどこかでお会いすることはあるのだろうか。

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