ナゴヤより余裕と遊び クルマとビールの差か
(札幌市)
中日VS日ハムの日本シリーズ第3・4戦を運動部長として観るため再び札幌を訪ね、札幌ドームを初めて見た。
ナゴヤドームは真円で野球のみ。ドームの形もすっきりしていて、わかりやすい。いわば効率優先の設計だといえるだろう。
札幌ドームは楕円形になっていて、しかもサッカー兼用。コンサートも考えているのだろうか、音響もいい。遊び心も余裕も変化もある。入り口へのアプローチや後のサッカー場も含めてデザインは札幌の方が好きだ。
強いて言えば「効率的で安上がり」なナゴヤと「遊びと余裕」の札幌。「クルマの街」と「ビールの街」の違いなのかなあ。もちろん設計はナゴヤが竹中、札幌は原広司が担当しており、その違いも大きいのだろう。
けさの北海道新聞に面白い記事が出ていた。日本各地のテレビ塔を紹介する展示会が東京で開かれている。みな内藤多仲の設計で、名古屋(1954)、通天閣(1955)、札幌(1956)、東京(1957)の順にできたとある。
名古屋テレビ塔が1954年? なんとドラゴンズが初の日本一になった年か。あの年は第五福竜丸だけではなかったのだ。それを知っていたら、シリーズ開始前に「テレビ塔は見ている」というコラムが書けたのに。