1 ゴルフ 白球と戯れる

永井淳『リンクスランドより』(再読)

アマ大会に友人と毎年参加 いまも継続! 

  (東京書籍、初刊は2004年)

 最初に読んだのは、ぼくがバンコクから戻って50歳になり、東名古屋カントリークラブに加入してゴルフに真剣に取り組み始めてから何年かたったころだろう。先に山口信吾氏の『定年後はイギリスでリンクスゴルフを愉しもう』を読んで刺激され、つられて買って読んだ気がする。

 永井氏は友人たちと1990年代の初めからリンクス通いをしていた。北アイルランドを舞台にしたアマチュアトーナメントが興味深い。以下はその紹介だ。

 正式名は「ブラック・ブッシュ・コーズウェイ・コースト・アマチュア・ゴルフトーナメント」と長い。冠の「ブラック・ブッシュ」はアイリッシュ・ウィスキーの蒸留会社。18以下のオフィシャルハンディを持つアマなら予選なしで参加できる。毎年6月に開かれ世界中からアマゴルファーが集まってくる。

 競技は4日間、72ホール。ステーブル・フォード方式(ポイント・ターニー=イーグル4、バーディー3、パー2、ボギー1)で競う。使用コースはロイヤル・ポートラッシュ(ぼくが唯一プレーしたことがあるリンクスだ)、ポートスチュアート、バリーカースル、カースルロックなど前世紀から今世紀初めまでにTHE ORENが開催された名門ばかりだ。参加料はひとり50ポンド。

 この大会はいまでも開かれているのだろうか。読了後、ネットで調べること2時間。「Causeway Coast Tournament」でやっとヒットした。現地ではツアーがいっぱいあるらしい。ホテル込みで10万円ほどだ。

 永井氏らが1990年代から毎年参加していたなんて、先人、恐るべし。筆者の永井淳さんは翻訳家で、欧米作家の本をたくさん和訳されている。なのに飛行機嫌いで、現地にはほとんど出向いていないとか。このゴルフツアーは別だったのかな。英語に不安がなかったことも継続できた理由だったたろう。

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