7 催事 肌感で楽しむ

コンサート「平原綾香と聞く クラシックの扉」

持ち味たっぷり もっと歌があればベスト

(愛知県芸コンサートホール)

 お気に入りの歌手、平原綾香が中日新聞に連載したクラシック解説シリーズの延長として企画されたコンサートと聞いて、妻とでかけた。

(▲パンフレット)

といってもぼくは綾香のコンサートはこれが初めて。これまでは聴くだけだった。『ジュピター』に代表される、クラシック曲に詩をつけて歌うという画期的なスタイルとその歌唱力、声の艶にしびれてきた。たまたま観たテレビドラマ『風のガーデン』での演技も気に入っていた。

 聞き終わって予想外によかったことと、がっかりしたことが交錯した。

 予想外によかったことの最初は、芸文コンサートホールのセンターステージの魅力をうまく引き出し、立体的に使っていたことだ。そのため、クラシックの定番曲をいままでにない形で楽しむことができた。

 もうひとつは、平原綾香の性格の持ち味が上手に出ていたことだ。これはぼくの勝手な解釈だけど、彼女は割とさっぱりしていて、ざっくばらんな気質だと思ってきた。それがお気に入りの理由のひとつでもあるのだが、そのあたりが今回のステージでも感じられた。

 予想外でがっかりしたことの最大は、やはり、語りが多く、生の歌声が少なかったことだろう。普通の綾香コンサートを一度も聞いていないぼくには余計にそう思えた。でも本当の綾香ファンには、こうした構成もまた楽しいのだろう。

 もうひとつ、セントラル愛知交響樂団の音がいまひとつに感じた。第二部のドラムスは音が大きすぎた気がした。素人の耳ではあるけれど。

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