1 ゴルフ 白球と戯れる

杉山通敬『中部銀次郎 新ゴルフの心』

伝説のアマ クールな金言 輝く戦績

 ( 講談社、2001年 )

 中部(なかべ)銀次郎は伝説のアマゴルファーである。2001年12月に亡くなっている。この本は杉山氏がネットに連載した記事をまとめたものらしい。中部の言葉が随所に出てくる。

 中部は59歳でなくなった。食道がんが肺に転移し、3年の闘病のすえだったという。ぼくより10年年上の1942年生まれだった。60歳前のトップアマならまだまだいろんな活躍の場があっただろう。「若くしての死」も彼にカリスマをもたらしていると思う。

 クールでストイックで理知的というのが見た目も、ほかの本からも感じてきた印象だ。しかしこの本によると、予想外に酒が好きだったらしい。しかも強かった。酒場でのゴルフ談議も好んだらしい。いいねえ。

 P235にある「打つときに、ボールのどこを見るか」が面白い。ぼくなりに作画してみると、こんな感じになる。何度も試みているが、うまくいかない。この通りに3回振ってイメージ通りの球筋を1回でも出せる人は、ハンディ0以下のトップアマではあるまいか。

 文末には日本アマでの中部の戦歴がある。こちらも面白い。名古屋近辺の著名コースでも戦い、好成績を残している。なんと、わがホームコースの東名古屋はもちろん、愛知、三好でも勝っている。すごいなあ。

  • 愛知   1960年=準決敗退 1964年=優勝
  • 東名古屋 1974年=優勝
  • 三好 1978年=優勝
  • 南山   1982年=5位タイ

この本によると、日本アマは1966年まで、ストローク戦の予選と、予選通過者16人によるトーナメントのマッチプレー勝ち残り方式だった。1967年から4ラウンドのストロークプレーに変更になっている。

和合はいまでもクラチャンもシニアチャンピオンもマッチプレー方式だ。スコットランドでは試合はマッチプレーが基本だったとか。和合はやはりゴルフ発祥地の伝統を意識しているのだろうなあ。

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