5 映画 銀幕に酔う

邦画『HERO』

反骨と茶目っ気 キムタクの俳優力を再認

 (鈴木雅之監督、公開2007年9月、DVD)

 木村拓哉の俳優としての魅力をあらためて実感した。あの『武士の一分』で自信をつけて、存分に自分の持ち味を出したのだろう。

 いかにも現代の若者らしい反骨ぶり、それと同居する茶目っ気が、彼のスマートさや美男子ぶりを一層引き立てている。

 いずれもっと成熟して、人間的な魅力を増していくといいのだが。

 阿部寛が自らも夫婦の離婚訴訟を抱える検事として出演していて笑えた。この男、『チーム・バチスタの栄光』にも『歩いても 歩いても』にも大河ドラマ『天地人』にも出ている。こちらも恐るべきフレーク中といえないか。

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