若き詐欺師の天才 背景知れば愉しみ倍加か
(スピルバーグ監督、日本公開2003年3月)
若き詐欺師の天才ぶりと、アメリカ社会の面白さが際立つ。長女も一緒に観て「面白かったあ!」
詐欺の具体的なテクニックや背景は、ぼくには正直、よく掴めなかった。たぶん米国人でないとわからないのだろう。そこも理解できると、もっと楽しめただろう。
たとえば日本映画なら、伊丹十三の名作『マルサの女』で描かれた脱税のからくりを理解できると、あの映画の面白さが倍加したように―。
もうひとつ、医師から弁護士へと転身する時の、相手の娘の父親の許しがぼくには理解できなかった。
トムハンクスがしぶい。