超写実の絵画か デジタルTV大画面か
( 京都・嵐山 )
完璧な構図と配色とたたずまいは、比類がない。大方丈から見た曹源池、嵐山の紅葉の美しさに見とれてしまった。
大きな畳の間に座ると、広縁を通して眼前に広がる光景は、超写実的な油絵に思えた。あるいは最新型デジタルテレビのための広告用の大画面とでもいおうか。
この寺の周囲には、湯豆腐の老舗があり、もっと小さなお寺もあった。和風ホテルもみつけた。豊かな蓄積とにじみでる余裕にさすがとうなった。
父の三回忌で故郷の舞鶴へ行って泊った後に、名古屋へ戻る途中にマイカーで立ち寄った。この街には、訪れるたび懐の深さを見せつけられる。