1 ゴルフ 白球と戯れる

山口信吾『定年後はイギリスでリンクスゴルフを愉しもう』(再読)

再読して深まるリンクスへの夢

(亜紀書房、2003年9月)

 11年前に感激した本の読み直しだ。林望のイギリスもの2冊に続く再読である。細部はよく覚えていなかったのに、この題名とリンクスへの憧れだけは心に刺さったままになってきた。

 刺さった矢が64歳になったぼくの心で再びうずき始めているのだ。何よりも著者の山口信吾氏である。とても似ているが似てないこともある。

 山口氏は国立大学建築学科の修士卒で、シングルプレーヤーだ。さらに書くことにも興味がある。この3点は共通している。

 しかし山口氏は大手建設会社に入社された。ぼくが大学院時代に密かに願っていたが、果たせなかったコースである。さらにハーバード大に留学もされ、米国の設計事務所に勤めた経験もある。そのうえでもとの会社に復帰されている。ゴルフだけではなく、仕事においても「先輩」と呼びたかった人なのである。

 ぼくは新聞社に入り、記者を34年続けた。海外体験も、ぼくもバンコクに3年の勤務経験があるけど、赴任したのは40代の最後だった。タイは大好きな国だったが、英語ネイティブの国ではなかった。

 この本には、英国リンクスツアーの面白さとノウハウが詰まっている。こんな甘美で魅惑的なコースがあるのかと、誘ってくる魔力に満ちている。
 ぼくはできればツアーではなく、実際に現地に住んでリンクスに挑戦したいという夢を描いている。それもこれも、山口氏のこの本や続編『死ぬまでゴルフ』があるからだ。

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