5 映画 銀幕に酔う

米映画『ソーシャル・ネットワーク』

FB誕生の青春群像 米映画の突破力にも驚嘆

 (デビッド・フィンチャー監督、公開2011年1月、MOVIX三好)

 交流サイトFasebookの誕生前後と、創立者マーク・ザッカーバーグを取り巻く青春群像のノンフィクション映画である。

 ぼくは恥ずかしながらFasebookはおろか、ソーシャルネットワークなるものを利用したことがない。それでもFasebookの場合、実名で個人情報を公開しながら、仲間を制限できるところにミソがありそうなことはわかる。

 その原点が、大学内ネット上での美人投票サイトだったと映画で知り、日本でも有能な起業家たちが、大学時代からネットビジネスに熱中する気分を想像できた。

 そのネット上のウィクペディアによれば、この映画は、主人公のマークはもちろん、アイデアを盗まれたとして訴訟を起こしたエリート兄弟からも取材協力は得られなかったという。

 しかもマークはこの映画ができた時点でも28歳という若さ。日本なら「まだ評価の定まっていない青年」である。それでもこんな映画にしてしまう。

 映画ではまた、マークの”オタク度”、ネット産業の危うさ、なんでもすぐ訴訟にする習慣も扱っている。まぎれもなく現代アメリカを切り取った映画なのだ。

 マークの起業力もすごいが、米国映画人のバイタリティ、「ネット、訴訟、なにするものぞ」の突破力にもまた驚く。

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